スペアナのプラグイン、再考

スペアナについてもう一度考えてみる事にした。
最近全く曲が作れない。芸術の秋なんて言うけれど、寒くてDTMどころじゃない。こうしてQWERTYの方のキーボードを叩いてるが、手がカジカんで思い通りに動かず、とてもしんどい。

スペアナと略すが、スペクトラム・アナライザーだったらしい。スペクトラム・アナライザーに示される図がスペクトルと言われているらしい。色々な場所でスペクトル・アナライザーと言っていた記憶があるので、ここで訂正したい。

スペアナやオシロをMIX段階以前から使っている人間は僕の周りには多くない。ちょっとガッカリだったが、音作りで本当に役に立つので是非使ってほしい。
なぜ役に立つかは、先日書いた記事<エフェクターを分類する>をあとで読んでもらいたい。音に望みどおりの効果を与えるためには、何かしらを使ってその音を知らなければならない。「耳を使えばいい」なんて強がると痛い目見るぞ。
スペアナとオシロから分かるものは、スペクトルと波形だ。エフェクターを分類したとき、スペクトル指向と波形指向に分けた。
矩形波にディストーションをかけても、波形は変わらない。正弦波に十分にカットオフ値の高いローパスをかけても、スペクトルは変わらない。こんな風に、無駄な処置をして無駄に苦しまないように、マスタートラックにスペアナとオシロを読み込んでおけば、大分幸せになれる。
Cubase 7以降ではEQにスペアナが搭載されている。僕は6.5だけど。

そこで、スペアナとオシロがどれだけ情報を見せてくれるのかが重要になる。

オシロはCubaseの付属のStereo Toolにしている。どうやら結構古参なプラグインらしく、反応が遅かったり振幅の値が分からなかったりと色々不便なので再考の余地があるが、深刻な不満でもないので我慢している。
これにもスペアナの機能があるが、どうしようもないくらい使えない。

今使っているスペアナはBlue Cat AudioFreqAnalystだ。弄れば感度も良く設定できるので割と気に入っている。
http://www.bluecataudio.com/Products/Product_FreqAnalyst/
これの欠点はピークを示す周波数がどう頑張っても分からないところだ。
稀に使うIHA Spectrogramはカーソルの座標の周波数と振幅が分かる。スペクトログラムだけど。
画面がそこそこ大きい。それが嬉しくて惰性で使っているが、耳コピの補助とかには使用できない。

で、何かVSTでいいものがないか、と探してみた。

まずは持っていたWaves社のバンドルWaves Goldに含まれている PAZシリーズ有料。これは画面が小さく、周波数もズームしないと詳しくは分からない。分かるには分かるのだが、操作性がクソダサなのでNG。いちいちクリックしないといけないのがムカツクのでだめ。
これの良いところは、周波数の重み付き特性が見られることだろう。これは、騒音とかのレベルを計るときに人間の聴覚的にどれだけデカいかを見る時に使うやつだ。インプットにこの特性のフィルターをかけて、アナライザーに通す。図が真横になっていれば聴覚的に同じデカさの音が鳴っているということだ。
Weight(まさしく「重み」だ)を押すと、順にA B C =と出てくる。A特性、B特性、C特性で、最後はフィルターはかけていない状態と推測される。
これ以上の説明は面倒なので「Phon」とか「等ラウドネス曲線」とかで調べてほしい。

次。Seven PhaseSpectrum Analyzerだ。名前もうちょっと考えてよ。
二窓で、片方は設定、もう片方はスペクトルだ。
最大6バンド/オクターブの棒グラフ。悪くはないけど、キックを鳴らした時のピッチエンベロープとか、過激なEQをされた跡が見たいので個人的に却下。
鑑賞時に使いたい感じの優しげなデザイン。色も変えられる。
ウインドウのサイズを変えられるので、デカくして見たい気分になったら最高だ。しかし棒グラフ。残念。
そこで、ピークホールドが曲線にできるとの事なので減衰を速くしてみたら、それっぽくなった。でもあくまでそれっぽいだけなので、ダメ。

次はMelda Production(メディア・プロダクションだと思っていた)のMAnalyzer
率直な感想を述べる。キモい
何がキモいって、ヌルヌル動くのがキモい。再生した瞬間に変な声が出た。
何故ヌルヌル動くのか。それはデフォルトでAverageが100msだからだ。とりあえずBlue Cat AudioのFreqAnalystの通りに200msにした。
でもキモい。なんか画面で全身タイツのオッサンがクネクネとダンスしているのを見ているようなキモさだ。
その全身タイツのオッサンみたいなプラグインを弄っていたら、デフォルトでノーマライズをしている事に気付いた。オフにしたら元のオッサンに戻った。でもキモいな。
落ち着いて画面を見ると、スペクトルの振幅が大きい点の周波数と音階が表示されている
耳コピをする時には補助ツールとして非常に便利だろう。
それに、Prefilteringが出来る。言ってみれば、前述の重み付きの特性を自分で作る事が可能なのだ。もちろんプリセットがあり、そこにA特性っぽい感じのものがあった。
自由度はかなり高いが、初心者向けではない、という印象を受けた。
それと、プリセットを見るとさまざまなジャンルのミックスを見たものなのか、それのスペクトルのピークを表示できる。

さて。最後はVoxengoSPANだ。
みんながみんな、コレを使っているのだ。「スペアナって何使ってる?」と訊くと「SPAN」と返ってくる。フリーのクセに偉そうにしやがって、と一発蹴りを入れてやりたい気分だ。
そもそも会社名、なんて読むんだよ。ここでもう一発蹴りを入れる。いや、まだ腹立つからもう一発。
しきりに蹴りまくった後、インストールする。
これはMid/Sideのスペクトルを見ることが出来る。Routingの右のプリセット欄を見たるとMid-Side Stereoとあり、それで確かに表示できた。
ソロで再生する事も出来る。LRでRだけ、MSでMだけといった具合だ。音の確認に便利だろう。
ルーティングを弄れば、MSの分離が出来そうな気もするが……。10分くらい弄ってみたが出来ないかも知れない。正直そんな事をわざわざスペアナでやる気が起きない。ReaktorでいいだろうReaktorで。
それとCorrelation Meterがある。位相チェッカ、と言えばいいのか、左右のチャンネルで波形的にどれくらい同じものなのかを示すものが付いている。スピーカーを使うようになってから逆の位相で音が鳴っているときにヘッドホン以上に大きな違和感を覚えなくなったので、きっと便利だろう。きっと。

気が付いたらレビューをしていた。まあ多少勉強になったので良いとしよう。
マニュアルを熟読していないのでなんとも言えないが、やはりSPANだろうか。悔しいけど。
DTM初心者なら、やはりFreqAnalystだろうか。
それで、耳コピしたいならMAnalyzerだ。めっちゃ役に立つはずだ。

しかしどのスペアナでも言えるのは「カスタマイズしないと全く意味がない」という事だ。これは絶対。
CPUの具合や他のプラグインとの兼ね合いを考えて、できるだけ精度を高くしてやるのが道理だろう。
『精度は高く、それでいて見やすく』それが僕の勝手なスペアナに対する理想だったから、ここまで調べて、ここまで長々と文章を書いた。
だから、みんなもスペアナを弄りまくろう。弄って弄って、自分の思い通りにしよう。

終わり。読んでくれてありがとうございます。

冒頭で言及した記事<エフェクターを分類する>はこちら

参考にしたサイトとか
Blue Cat’s FreqAnalystのページ
http://www.bluecataudio.com/Products/Product_FreqAnalyst/
PAZのマニュアル
http://www.waves.com/1lib/pdf/plugins/paz-analyzer.pdf
Seven PhaseのSpectrum Analyzerのページ
https://sevenphases.wordpress.com/spectrum-analyzer/
MeldaProductionのMAnaylzerのページ
https://www.meldaproduction.com/MAnalyzer
VoxengoのSPANのページ
http://www.voxengo.com/product/span/
SPANのマニュアル
http://www.voxengo.com/files/userguides/VoxengoSPAN_en.pdf/getbyname/Voxengo%20SPAN%20User%20Guide%20en.pdf
フリーのスペアナを纏めたサイトでひっかかったヤツ
http://dtm-matrix.net/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BCvstau%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%BC/

 

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